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ニューズウィーク なんか文句あんのか?


(2018/2/1)ニューズウィーク:「#TheStorm(嵐)は、いかにして2018年最大のフェイクニュース・ストーリーとなったか」

米国の政治が分裂していることや、InfoWarsのような陰謀論を積極的に推進するウェブサイトが増えていること、そしてフェイクニュースが事実確認や監視なしにソーシャルメディア上で伝播してしまうせいで、最近では荒唐無稽な陰謀論が公に浸透するようになってしまっている。

“Q” と打ち込んでみた。

10月下旬 "反ファシストのデモ隊が内戦を企てている"という、InfoWarsが煽った別の陰謀が頓挫しようとしていた数日前、画像掲示板サイト "4chan" で、Qと名乗るユーザーが、近づく #TheStorm(嵐)に関連する、漠然とした予兆メッセージを投稿し始めた。このユーザーは政府の高官を名乗っており、4chanのサブセクションでフェイクニュースを拡散してきた。 /pol/ のユーザーは注目し、ドナルド・トランプ大統領自身が 4chanや、同様のサイトである 8chanにメッセージを投稿している と考える人たちもいた。
今日、#TheStorm(嵐)としても知られる #Qanon(Qアノニマスの意)は、ウェブ上で最も早く広まり、最も浸透している右翼陰謀論である。その背後にある考え方は部外者には理解しがたいものだが、その真実性を信じる人々によって、ほとんど何にでも適用されるようになった。しかし、ここでは2018年最大のフェイクニュースについて知っておくべきことを説明する。

(トランプ大統領の一言が、 #TheStorm(#嵐) に命を与えた。)

その日は10月5日、ニュースサイクルが疲弊した週の木曜日だった。数日前にラスベガスで起きた銃乱射事件は、罪のない人々の命を奪ったにもかかわらず、その動機が明らかにされず、陰謀の匂いが漂っていた。トランプ大統領は、報道陣を前にして、軍の指導者たちに囲まれて写真撮影をしながら、ホワイトハウスが完全には説明できないような不可解な発言をした。

トランプは、記者たちに「嵐の前の静けさかもしれませんね。おそらく...嵐の前の静けさですね。この部屋には世界の偉大な軍人たちが集まっています。そして、素晴らしい夜を過ごすことができます。お越しいただいた皆様、ありがとうございました」と言った。
「大統領、嵐とは?」記者は、トランプ氏の発言について説明を求めた。
これに対し大統領は、「いずれわかりますよ。皆さん、ありがとうございました」と答えた。

トランプの口調は自信に満ちたものだった。おそらく、自分の政敵にダメージを与えるような何かが、将来明らかになることを確信していたのだろう(この発言は、大陸間弾道ミサイルの増強をめぐって北朝鮮との間で激しいやりとりが行われている時期のものであり、それを指しているようにも読める)。しかし、実際にはこの発言は、マスコミとの駆け引きの歴史を持つ彼が行った "荒らし"である可能性も十分にある。しかし、一部の支持者はこの発言に注目し、期待感を膨らませた。#TheStorm(嵐)はいつやってくるのか?何が明らかになるのか?

(#TheStorm(嵐)は、民主党の小児性愛の秘密クラブから、ジェイ・Z、そしてロシア捜査の完全な逆転まで、あらゆることに誤って結び付けられている。)

"Q"と呼ばれるネット上の書き込みは、トランプ大統領が '嵐'について不可解な発言をした3週間後に現れ始めた。この匿名のユーザーは、ヒラリー・ロッダム・クリントン、バラク・オバマ、ジョージ・ソロスが、逮捕または拘留される可能性があるという考えに言及した質問をし、次のようないい加減な主張をする...「(まだ)ロシアとは何の関係もない」と。自分のインターネット上の書き込みを参考にしているようだった。人々は、これらのドロップをつなぎ合わせ、より大きなパズルの手がかりとして互いに報告し合うようになった。"白ウサギを追え"というのは、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』や1999年の映画『マトリックス』で使われた言い回しであるが、トランプ大統領が2015年に選挙戦を開始して以来、トランプ大統領の支持者たちはこの表現を度々引用している。

ツイッターで #TheStorm(嵐) や #Qanon というハッシュタグを検索すると、"Q"の予言を何かに結びつけているユーザーを見つけることができる。クリントンの側近であるフーマ・アベディンが、オバマの大統領在任中にイスラム教スンニ派組織ムスリム同胞団のために、密かに仕事をしていたと間違って信じている人がいるだろうか? "それは、来るべき情報 #TheStorm(嵐)の中で明らかにされるであろう"...なんて? 最近、黒人の失業率に関する発言でトランプの怒りを買った、ラッパーのジェイ・Zが、億万長者の慈善家であるソロスと共謀しているなんて、どうして信じられるだろうか? #TheStorm(嵐)は、そのような陰謀が実在しないということを、やがて明らかにするであろう。
2016年の選挙期間中、トランプ陣営とロシアが共謀したとされる行為に対するロバート・ムラー特別顧問の調査に、一体誰が腹を立てているというのだろうか?
それなら、"その調査こそが、クリントンやオバマのような極右の隠れ蓑にされた、真のロシア共謀である" と言う陰謀論者のたわごとを聞き、"いつの日か '嵐'が明らかにしてくれるだろう" と、勝手に期待してればいい。(実にくだらない)

また、民主党の工作員がワシントンD.C.地区のピザ屋の地下に児童売買組織を設置しているとする偽の陰謀 #ピザゲートも、#TheStorm(嵐) の広い世界に組み込まれている。"ディスクロージャー・ニュース"という陰謀論のウェブサイトは、QAnonからの最後の情報が、トレーダーや小児性愛者にとって非常に悪いニュースになる可能性を指摘している。

2016年7月に殺害され、雪崩のようなフェイクニュースに拍車をかけた民主党全国委員会の職員、セス・リッチについてはどうだろうか。それを合図に、彼の悲劇は #TheStorm(嵐)の餌食となった。陰謀論の信奉者たちは、"Q"は自分の身に起きたことについて真実を知っていると主張し、悪評高いDNCの元委員長であるデビー・ワッサーマン・シュルツが、エルサルバドルのギャング "MS-13"に殺害の実行を命じたと妄想している。この説が真実ではないことに加えて、リッチの両親は、息子の殺害事件がフェイクニュースにされてしまったことに嫌悪感を示し、2017年にFOXニュースと、その拡散に責任があると思われる他の関係者に対して、訴訟を起こしたほどである。

ソーシャルメディア上で トランプ支持者が呼びかけている、トランプとロシアの関与を疑う捜査の発端を詳細に記した旧機密文書公開を求める #メモを公開せよ は、#TheStorm(嵐)と共に使われることもある。 このようなインターネット上のトレンドを監視する非営利団体 "ライトウイング・ウオッチ"のライター、カイル・マンティラ氏によると、#メモを公開せよ は基本的に、あらゆるでっち上げのアイデアを組み込むことができるということで脚光を浴びているのだという。

"マンティラ氏はニューズウィーク誌に対し、陰謀論者たちについて「彼らが気に入らないもの、腐敗していると思われるものは何でもこの陰謀に簡単に当てはまる」と語っている。

マンティラ氏の視点は "MAGAピル"という、親トランプ派の陰謀サイトでこの現象を紹介しているブログ記事が参考になる。この記事では、ストーリーを説明する際、不透明でオープンエンドな言葉を使っている。

多くの人に希望を与えている愛国者が現れた。"Qアノン/Q クリアランスの愛国者" の投稿はあまりにも範囲が広く、"すべて"を要約することはほぼ不可能である。すべてがつながっていて、"すべてに意味が"あるということを軸に、巨大な絵が描かれている。

フロリダ大学の法学部教授で、アメリカ文化における陰謀論についての著書があるマーク・フェンスター氏によると、#TheStorm(嵐)は、長年にわたって保守界に存在してきたテーマからの変化を表しているという。フェンスター氏は、トランプ時代の最も顕著な変化は、米国の法執行機関の誠実さが保守派によって疑われ、伝統的に法執行機関に批判的だったリベラル派によって擁護されていることにある、と述べている。フェンスター氏は、これを "実に奇妙な状況の反転"と呼んでいる。

フェンスター氏は「共和党は、ある程度その基盤に取り込まれている」と述べ、"メモの公開”を要求する共和党の政治家たちは、このような陰謀によって作られた偽情報の空気に反応していることを示唆した。

(‘陰謀'は、主にInfoWarsのおかげで急速に広がっている)

#TheStorm(嵐)の陰謀について興味をそそられるのは、ワシントンDCのピザ屋でノースカロライナ州の男がAR-15ライフルを乱射するに至ったかもしれない2016年の「#ピザゲート」騒動の主要人物たちの助けを借りずにどの程度逃げたか、ということだ。そのフェイクニュース記事の拡散に協力した親トランプ派のソーシャルメディアの中心人物であるマイク・サーノヴィッチは、ニューズウィーク誌に対して #TheStorm(嵐)を "愉快なフィクション"だと表現した。サーノヴィッチの友人であり、#ピザゲート や #アンティファ にまつわるいくつかの明らかに虚偽のストーリーも広めたジャック・ポソビエックは、#TheStorm(嵐)を "シアター"と表現し、スレッドをわざわざ読むほどではないと述べた。

"ライトウィング・ウオッチ"のマンティラ氏によると、#TheStorm(嵐)の陰謀は、親トランプ派のSNS界のマイナーな人物たちによって盛り上げられており、彼らはこの陰謀を唱えることで "何千ものリツイート"を得ることができるという。また、アレックス・ジョーンズが運営する閲覧者の多いウェブサイト InfoWarsも、#Qanon "叩き"を担当するレポーターを常駐させていると主張している。InfoWarsのおかげで、この陰謀はますます大きくなっている。リベラル寄りの非営利サイトであるメディア・マターズは、InfoWarsがすでに、陰謀論を大量の視聴者が見られるFacebookでトレンドにすることに成功した、と指摘している。

"サンディフック銃乱射事件から9.11テロまで、ありとあらゆる嘘の情報を発信してきたジョーンズ氏は、視聴者に向けて「8ちゃんは間違いなく本物だ」と発言した。
「ホワイトハウスから'これを取材してくれ'と言われているんだ」とジョーンズは自慢げに語った。
「ということはつまり、何を意味するんですか?」ニューズウィークはジョーンズの主張について、ホワイトハウスにコメントを求めまたが、回答はなかった。

ジョーンズが陰謀の取材を命じられたという InfoWarsの評論家、ジェローム・コルシがニューズウィーク誌に語った内容は、陰謀論者が期待するものとほぼ同じであった。彼は、12月にジョーンズからフルタイムで取材するように命じられたのが最初だったという。この陰謀は "アメリカ人にとって目からウロコ"であり、匿名の投稿は "非常に信憑性が高い"と述べた。具体的に何が '信憑性'があるのか? という質問に対して、コルシは 「現実の出来事を予言している」と指摘した。また "Q"が投稿した内容が現実になった例を1つ挙げるように求められたコルシは「メモを参照しないとそれはできない」と答えた。

同じく"ライトウィング・ウオッチ"のジャレッド・ホルト氏は、水曜日にTwitterで、 「#TheStorm(嵐)の陰謀は手に負えなくなってきており、その大部分がジェローム・コルシの仕業である」と書いた。その直後、水曜日にウェストバージニア州の共和党静養所に向かう議員たちを乗せた列車がダンプカーに激突し1人が死亡したとき、コルシはそれを自分の "Qanon叩き"に結びつけようとした。

コルシは「もちろん、特に#Qanon #Qanon8chan がDSの反撃偽旗攻撃の警告を出した後、200人の共和党議員を乗せた列車は必ずダンプカーに突っ込む」と、Twitterに投稿した。この投稿は、事故発生から数時間のうちに1,000回以上リツイートされた。これは、コルシが事故と陰謀を結びつけようとして投稿した9つのツイートのうちの1つであった。

マンティラ氏は、InfoWarsの人々が大々的に宣伝する記事の危険性は、ときに議会にまで及ぶことだと言う。その一例として、アリゾナ州の共和党員であるポール・ゴーサー下院議員は、10月に "Viceニュース"の取材に対し、ユダヤ人のホロコースト生存者であるソロスが、8月にバージニア州シャーロッツビルで行進したネオナチに資金を提供したと考えていると語っている。もちろん、この考えは根本的に不合理なものだが、InfoWarsのジョーンズが事実として報告し、それがなぜかゴザールにも伝わってしまった。同議員は、この虚偽の発言をした時点で、ニューズウィーク誌へのコメントの機会を拒否している。ジョーンズはコメントを求められても応じず、これまでにも彼の番組に関連したフェイクニュースについてニューズウィーク誌がコメントを求めた際も、何度も拒否している。

マンティラ氏は、#Qanon と #TheStorm がもたらす潜在的な現実について「バーサー(オバマは米国生まれではないため大統領になる資格はないと考える人)・ムーヴメントのようなものだ。そのうち、これらの主張は議員たちによって繰り返されることになるでしょう」と、危険性を指摘した。
http://www.newsweek.com/how-storm-biggest-fake-news-story-796725


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かえって 注目を集めてしまうっていうのに
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